概要
幕末を変えた若者たち。彼らは師と同じ夢を見たのか。
安政三年、萩。獄から戻った吉田寅次郎は、杉家の一室で若者たちに学問を教え始めた。久坂玄瑞、高杉晋作、吉田稔麿、入江九一、伊藤博文、山県有朋――やがて時代を動かすことになる若者たちは、同じ畳に座りながら、同じ答えを選ぶわけではなかった。議論を好む者、行動を急ぐ者、黙って人を観察する者。師の教えに心を燃やす者もいれば、その正しさに疑問を抱く者もいる。幕末の動乱が迫るなか、松陰の情熱は弟子たちを導き、時に追い詰めていく。学ぶとは、師の言葉に従うことなのか。それとも、師にさえ異を唱え、自分の答えを探すことなのか。これは偉人を育てた名塾の物語であり、教える者と学ぶ者が、それぞれの正しさに向き合う物語である。
おすすめレビュー
書かれたレビューはまだありません
この小説の魅力を、あなたの言葉で伝えてみませんか?