概要
改札を閉めた。魔物は、改札の前で止まった。
午前五時七分。始発の五分前、桜川駅の地下三階の工事区画に、黒い霧が湧いた。
当直の駅員・三枝航が最初にやったのは、自動改札を全部閉めることだった。
霧から出てきた影は、閉じた改札の前で止まった。越えられない。理由は誰にも分からない。
ホームには始発を待つ八人が取り残され、改札を開ければ影も通る。
駅前の病院で夜勤明けの看護師・小野寺真帆は、駅から上がってきた最初の怪我人を見る。
ホームの八人の中にいる女子高生・蓮見ほのかは、九時スタートの県大会に向かう途中だった。
駅前で朝活配信をしていた配信者・遼の画面に、閉じた改札と、その前で止まる影が映る。
出現から二十四時間。出口は十二。二時間に一つ、閉じていく。改札を開けるか閉めるかを決めるのは、駅員の俺だ。
当直の駅員・三枝航が最初にやったのは、自動改札を全部閉めることだった。
霧から出てきた影は、閉じた改札の前で止まった。越えられない。理由は誰にも分からない。
ホームには始発を待つ八人が取り残され、改札を開ければ影も通る。
駅前の病院で夜勤明けの看護師・小野寺真帆は、駅から上がってきた最初の怪我人を見る。
ホームの八人の中にいる女子高生・蓮見ほのかは、九時スタートの県大会に向かう途中だった。
駅前で朝活配信をしていた配信者・遼の画面に、閉じた改札と、その前で止まる影が映る。
出現から二十四時間。出口は十二。二時間に一つ、閉じていく。改札を開けるか閉めるかを決めるのは、駅員の俺だ。
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