概要
しゃべっていたのは人気俳優。戦っていたのは、俺だ。
登録者300万人の人気ダンジョン配信者〈白銀の騎士レグルス〉。
しゃべっていたのは人気俳優。鎧の中で戦っていたのは、名前のない俺、鷹野剛だった。
10年目の秋、契約を切られた。中の人には探索者の資格すらない。32歳、素顔と本名で、初心者講習からやり直す。
その実地研修の2層に、出るはずのない大型魔物。教官が倒れ、受講生10人。借り物の剣で前に出た俺の姿は、受講生の配信に映っていた。
「今の踏み込み、レグルスと同じじゃないか?」
掲示板の動き鑑定スレが動き出す。その夜、事務所の弁護士から電話が来た。
「その太刀筋は、当社が登録した型です。今後、公開の場で使用しないでください」
使えば警告。3回で資格停止。だったら、使わずに勝つ。
10年分の拍手は、全部鎧に向いていた。今日から、俺の名前で取り返す。
しゃべっていたのは人気俳優。鎧の中で戦っていたのは、名前のない俺、鷹野剛だった。
10年目の秋、契約を切られた。中の人には探索者の資格すらない。32歳、素顔と本名で、初心者講習からやり直す。
その実地研修の2層に、出るはずのない大型魔物。教官が倒れ、受講生10人。借り物の剣で前に出た俺の姿は、受講生の配信に映っていた。
「今の踏み込み、レグルスと同じじゃないか?」
掲示板の動き鑑定スレが動き出す。その夜、事務所の弁護士から電話が来た。
「その太刀筋は、当社が登録した型です。今後、公開の場で使用しないでください」
使えば警告。3回で資格停止。だったら、使わずに勝つ。
10年分の拍手は、全部鎧に向いていた。今日から、俺の名前で取り返す。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!自らの型を禁じられた元・英雄の、肉体と理詰めで魅せる泥臭い再起劇
人気配信者の鎧の中で10年戦い続けた「中の人」が契約を切られ、自らの名前で迷宮に挑み直す物語。
最大の見所は、自らが生み出した「型」を企業の商標として登録され、公開の場で使用を禁じられるという強烈な枷の設定です。体に染み付いた技を出せば違約金と資格停止が待つ中で、主人公がその縛りをどう知恵と技量で潜り抜けていくのか、息詰まる心理戦と殺陣の組み立てに圧倒されます。
重心のブレや踏み込みの角度、装備の重量配分に至るまで、剣戟の描写が極めて論理的かつ身体性に満ちており、一太刀ごとの説得力が抜群です。名声も技も奪われた男が、ただ実力のみで自らの存在を証明していく姿に胸が熱くなります。重厚で緊迫感のあ…続きを読む