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概要
「来年も、二人で」。約束を決めたのは、一人だった。
**「来年も、二人で出します」**
その約束を、彼女はまだしていなかった。
父から受け継いだ小さな店を営む莉央と、店の人気タルトを作る澪。
二人で店を支え、毎年一緒に港まつりへ出店してきた。
今年も当然、同じように過ごせると思っていた。
公開収録の場で、莉央は来月の祭りへの出店を約束する。集まった予約は二十七件。
けれど、その日の閉店後、澪が差し出したのは製菓学校から届いた一通の封筒だった。
澪には、ずっと言い出せなかった夢があった。
そして、その夢への第一歩は、二人で迎えるはずだった港まつりと重なっていた。
店を守りたい莉央。
新しい世界で学びたい澪。
どちらの願いも、間違っていない。
それでも、今までと同じ約束を続けることはできない。
**一緒にいることと、相手の
その約束を、彼女はまだしていなかった。
父から受け継いだ小さな店を営む莉央と、店の人気タルトを作る澪。
二人で店を支え、毎年一緒に港まつりへ出店してきた。
今年も当然、同じように過ごせると思っていた。
公開収録の場で、莉央は来月の祭りへの出店を約束する。集まった予約は二十七件。
けれど、その日の閉店後、澪が差し出したのは製菓学校から届いた一通の封筒だった。
澪には、ずっと言い出せなかった夢があった。
そして、その夢への第一歩は、二人で迎えるはずだった港まつりと重なっていた。
店を守りたい莉央。
新しい世界で学びたい澪。
どちらの願いも、間違っていない。
それでも、今までと同じ約束を続けることはできない。
**一緒にいることと、相手の
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