概要
この試合、実況が勝敗を変える。
格闘技中継の実況アナウンサーだった真壁涼介(34)は、異世界の闘技場で実況席に座らされる。この闘技場には共鳴陣があり、実況の声は選手の身体に届き、具体的に言語化された技の型が流れ込む。初実況の相手は、八百長で「死ぬ役」を当てられた無名の奴隷剣闘士レン(19)。涼介が叫んだ技名を、レンは本当に出して勝ち残る。ただし読み外しは選手の命に直結し、声は消耗する。興行主バルドは八百長で賭けを操作し、涼介の声を取り込もうと近づいてくる。実況はどこまで中立でいられるのか。筋書きのない実況が、闘技場の勝敗を変えていく。
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