「空気を読む」という、誰もが知っているのに物語の主役にはなりにくい感覚を、ここまで鮮やかな異能へ変えた発想が見事です。
主人公は目立つことが得意ではなく、いつも半歩引いた場所から周囲を見ています。けれど、その慎重さや察しのよさは、ただの弱さではありません。危険を見抜き、相手の心に気づき、誰かを見捨てきれない優しさへとつながっていく。その人物像と能力がきれいに噛み合っているから、成長にも無理がなく、自然と応援したくなります。
薄暗く緊張感のある世界に、軽快な心のツッコミと妙に愛おしいやり取りが差し込み、怖さと笑いの切り替えも絶妙。読みやすいのに先が気になり、気づけば次の話へ進んでいました。
空気だった少年が、誰よりも世界をよく見ている。圧倒的な強さだけではない、新しい成り上がりの面白さを味わえる一作です。
ある日突然クラスごと異世界転移した主人公は、クラスメートが次々とスキル判定でランクの高い便利スキルを得ていく中、ハズレスキル「空気を読む」が付与されたことを知りショックを受けます。
ところが、このスキルは実は優れものでした!
主人公だけがこの役に立たそうなスキルのせいで追放されてしまい、エルフの少女と冒険することに。
ところがゾンビになっちゃって…あれ!肉が意外と美味しい!?
と言うワクワク楽しい展開です。
そしてエルフも新たなスキル獲得です!
次のシーンで何が起こるかわからないドキドキ感と、明るい雰囲気が魅力の作品です。ゾンビになるの、私は楽しいなって思いました。
皆さんぜひ読んでみてください!
「空気になりたかった」のに「空気を読む」スキルのせいで追放されるこの皮肉な導入だけで、教室での居場所のなさを異世界転移に重ねた切れ味が伝わってくる。
廃棄ダンジョンで死してなお空気を読み続けるという発想が秀逸で、不死の存在になってもなお"控えめ"であろうとする主人公の在り方が、追放ざまぁ系・成り上がり系の王道に新しい角度を加えている。エルフ娘との出会いがシリアスとコメディの落差を生み出し、「おいし♡」という強烈な一言から始まるボーイ・ミーツ・ガールの軽妙さも魅力だ。
連載中・全18話とまだ序盤だが、毎日投稿のテンポで一気に読み進められる。空気を読みすぎる陰キャ男子がどう最強伝説を築いていくのか、続きが気になる作品だ。