戦争は、愚かだ。そして、「戦争」の概念がない動物たちは、人間の愚かさを知らない。平民たちは、上の者たちが失敗すれば、何もしていないのに死の瀬戸際を綱渡させられる。死者、数千人。ニュースでただの数字として晒される、言葉の骸たち。一人一人に名前があって、彼らにも愛すべきパートナーたちがいたはずなのに。恵まれない人たち、それとただ無心に寄り添い続ける動物の姿が、そこにあります。一人一人、なんの変哲もない……いや、一人の人間として歩んだ、悲しい人生がそこにあります。私たちに正しさを問いかけるストーリーが、そこにあります。
正しさを望む人が何をしても、悉く灰燼に帰すだけなのかもしれない。でも僅かでも痕跡が残っていれば、少なくとも消費されることはできる。それを端緒に、深く知ってもらうという但しさが訪れる可能性が少しでもあるなら、けして無駄ではないと、思いたいものです。
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