概要
1人多いのは私。でも、人間じゃないのは私じゃない。
冒険者学院の卒業試験は、魔境の谷で五十日を生き延びること。
10人一組。名乗りは禁止。1人でも欠ければ、全員が落第。
去年の組は、1人も戻らず全滅した。谷の何かが人に化けて、組に紛れこんでいたらしい。
だから今年は、決まりが一つ増えた。谷で体に魔素をためたものは、人の形をしていても討ってよい。
罠猟師の息子ジルは、門が閉まる直前、フードの受験生が列に紛れこむのを見てしまう。
最初の夜、点呼をとる。札は、11枚あった。
1人多いのは、あのフードの娘だ。言えば、彼女は討たれる。ジルは黙って、彼女をかばう。
けれど娘は、なぜかジルだけを見ている。ジルの夜の寝床を見張り、ジルのお守りに苦い草を足し、ジルを谷の奥へ行かせまいとする。
谷の奥に隠されていた、去年の受験生の日記。その最後の一行には、
10人一組。名乗りは禁止。1人でも欠ければ、全員が落第。
去年の組は、1人も戻らず全滅した。谷の何かが人に化けて、組に紛れこんでいたらしい。
だから今年は、決まりが一つ増えた。谷で体に魔素をためたものは、人の形をしていても討ってよい。
罠猟師の息子ジルは、門が閉まる直前、フードの受験生が列に紛れこむのを見てしまう。
最初の夜、点呼をとる。札は、11枚あった。
1人多いのは、あのフードの娘だ。言えば、彼女は討たれる。ジルは黙って、彼女をかばう。
けれど娘は、なぜかジルだけを見ている。ジルの夜の寝床を見張り、ジルのお守りに苦い草を足し、ジルを谷の奥へ行かせまいとする。
谷の奥に隠されていた、去年の受験生の日記。その最後の一行には、
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