概要
面倒くせえ。けど、見捨てられねえ。宇宙一冴えない幽霊賞金稼ぎ。
西暦2270年。
人類が火星や木星の衛星にまで住むようになった時代、幽霊は「誰にでも見える隣人」になっていた。
酒場で一杯やる幽霊もいれば、宇宙港で迷子になる幽霊もいる。そして当然、悪さをする幽霊もいる。
そんな手配霊を捕まえ、賞金をもらう民間の仕事人――それが「禍狩」だ。
火星の宇宙港に、ローンの残ったおんぼろ中古船を停めて暮らす男、黒瀬甚平。三十歳。
ボサボサ頭に無精ひげ、眠そうな垂れ目。朝は弱いし、金には細かいし、口癖は「あー……面倒くせえな」。
霊能力? そんなものはない。あるのは使い古しの量産型封霊剣と、妙に鍛えられた腕っぷしと、なぜか抜群にうまい炒飯の腕だけ。
「で、賞金はいくらだ?」
「……ゼロです」
「帰れ」
そう言いながら、結局は依頼人を船に上げて飯を食わせてしまうのが、こ
人類が火星や木星の衛星にまで住むようになった時代、幽霊は「誰にでも見える隣人」になっていた。
酒場で一杯やる幽霊もいれば、宇宙港で迷子になる幽霊もいる。そして当然、悪さをする幽霊もいる。
そんな手配霊を捕まえ、賞金をもらう民間の仕事人――それが「禍狩」だ。
火星の宇宙港に、ローンの残ったおんぼろ中古船を停めて暮らす男、黒瀬甚平。三十歳。
ボサボサ頭に無精ひげ、眠そうな垂れ目。朝は弱いし、金には細かいし、口癖は「あー……面倒くせえな」。
霊能力? そんなものはない。あるのは使い古しの量産型封霊剣と、妙に鍛えられた腕っぷしと、なぜか抜群にうまい炒飯の腕だけ。
「で、賞金はいくらだ?」
「……ゼロです」
「帰れ」
そう言いながら、結局は依頼人を船に上げて飯を食わせてしまうのが、こ
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