概要
VRMMO世界一位の強さだけが、魔物のあふれた東京に残った。
ドラゴンが路線バスを踏んだ。仕事帰りのシャツのまま、俺の手には六年育てた神話級の剣があった。
VRMMO世界一位、Lv999の魔剣聖レイ。ログアウトしたはずの東京にゲームの魔物があふれ、彼の強さだけが現実に残った。周りの人はレベル1。そして自分のステータスの一番下には【レベル上限:解除】。
ゲームで十七回殺された装甲竜は、覚えている喉の隙間へ一突き。攻略知識は現実でも通じる。ただし、復活はない。
四年間、声だけで組んできた結界術師の相棒ユイとは、今度の土曜に初めて会うはずだった。土曜より先に、竜が来た。
駅前で魔物の群れを止める光の壁。その左端は、四年前と同じ角度で、レイの斬撃のために空けてあった。
「ユイ。左、借りる」
世界二位からは「先に1000行きやがって」と文句が届き、王門の向こうに
VRMMO世界一位、Lv999の魔剣聖レイ。ログアウトしたはずの東京にゲームの魔物があふれ、彼の強さだけが現実に残った。周りの人はレベル1。そして自分のステータスの一番下には【レベル上限:解除】。
ゲームで十七回殺された装甲竜は、覚えている喉の隙間へ一突き。攻略知識は現実でも通じる。ただし、復活はない。
四年間、声だけで組んできた結界術師の相棒ユイとは、今度の土曜に初めて会うはずだった。土曜より先に、竜が来た。
駅前で魔物の群れを止める光の壁。その左端は、四年前と同じ角度で、レイの斬撃のために空けてあった。
「ユイ。左、借りる」
世界二位からは「先に1000行きやがって」と文句が届き、王門の向こうに
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