概要
鬼と呼ばれた英雄。消えた恋人。千二百年後、真実が反転する。
その男は、鬼と呼ばれた。
けれど、彼が守ろうとしたものを、歴史はどこまで覚えているのだろう。
延暦二十一年、八〇二年。
蝦夷の指導者・阿弖流為(あてるい)と母礼(もれ)は、朝廷に降伏した末、処刑された。
それは、史書に残された結末。
だが、その男が誰を愛し、何を願い、どんな明日を夢見たのか。歴史は、すべてを語ってはいない。
時は遡り、八世紀末の陸奥・胆沢。
故郷を守るために戦う阿弖流為と、傷ついた人々に手を差し伸べる女・澪羽(みおは)。
二人には、戦の合間に笑い合う日々があった。
友と語らい、季節を重ね、明日もまた会えると信じた時間があった。
しかし、朝廷の将・坂上田村麻呂との戦いは、やがて誰も望まなかった選択へと人々を追い詰めていく。
そして、阿弖流為の死後。
澪羽は、歴
けれど、彼が守ろうとしたものを、歴史はどこまで覚えているのだろう。
延暦二十一年、八〇二年。
蝦夷の指導者・阿弖流為(あてるい)と母礼(もれ)は、朝廷に降伏した末、処刑された。
それは、史書に残された結末。
だが、その男が誰を愛し、何を願い、どんな明日を夢見たのか。歴史は、すべてを語ってはいない。
時は遡り、八世紀末の陸奥・胆沢。
故郷を守るために戦う阿弖流為と、傷ついた人々に手を差し伸べる女・澪羽(みおは)。
二人には、戦の合間に笑い合う日々があった。
友と語らい、季節を重ね、明日もまた会えると信じた時間があった。
しかし、朝廷の将・坂上田村麻呂との戦いは、やがて誰も望まなかった選択へと人々を追い詰めていく。
そして、阿弖流為の死後。
澪羽は、歴
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