概要
好きだった。その事実だけは、誰にも取り消せない。
映画『愛がなんだ』は、好きな人に振り向いてもらえない女性の恋愛を通して、人を愛することの滑稽さと切実さを描いた作品である。
岸井ゆきの演じる山田テルコは、マモルという男に夢中になっている。彼から連絡があれば仕事を放り出し、会いたいと言われればどんな時間でも駆けつける。自分が彼にとって特別な存在ではないと薄々気づきながらも、わずかな優しさに希望を見いだし、彼の生活に自分の居場所をつくろうとする。
本作の魅力は、テルコの一途さを美しい純愛として描くのではなく、他人から見れば滑稽で、時に身勝手でさえある姿を、そのまま見つめていることだ。人は自分を愛してくれる相手を好きになるとは限らない。報われないとわかっていても、気持ちを簡単には捨てられない。そんな恋愛の不合理が、日常の会話や何気ない仕草の中
岸井ゆきの演じる山田テルコは、マモルという男に夢中になっている。彼から連絡があれば仕事を放り出し、会いたいと言われればどんな時間でも駆けつける。自分が彼にとって特別な存在ではないと薄々気づきながらも、わずかな優しさに希望を見いだし、彼の生活に自分の居場所をつくろうとする。
本作の魅力は、テルコの一途さを美しい純愛として描くのではなく、他人から見れば滑稽で、時に身勝手でさえある姿を、そのまま見つめていることだ。人は自分を愛してくれる相手を好きになるとは限らない。報われないとわかっていても、気持ちを簡単には捨てられない。そんな恋愛の不合理が、日常の会話や何気ない仕草の中
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