概要
誰もが知る昔話から、誰も知らない宇宙へ。
誰もが知る日本の昔話に、SFの想像力を重ね、新たな物語の可能性を描き出す。桃太郎は世界の継ぎ目を歩き、浦島太郎は時間の温泉で夢を見て、かぐや姫は月の束縛から逃れ、金太郎はAIの孤独に寄り添う。データの宿を開く舌切り雀や、宇宙の声を受信する河童、遠い惑星に花を咲かせる花咲か爺さんなど、懐かしい物語が未来の技術や未知の世界と出会い、新たな表情を見せる。昔話の素朴な温もりを大切にしながら、時空を超えた冒険や心の交流を描く本作。古い物語の奥に眠る可能性をすくい上げ、懐かしさと新しさが響き合う、想像力豊かなSF短編集である。
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