概要
義母は私に「お母さん」と呼ばせないのに..
十五夜の晩、夫の圭介と幼なじみの七海は、今年も私を巻き込んで月見団子のゲームを始めた。
団子の中に硬貨を一枚隠し、それを食べた人は一人でホテルに泊まる。そんなくだらない遊びだ。
結婚して四年。毎年、その役を押しつけられるのは私だった。
今年も、硬貨が歯に当たった。鈍い痛みに顔をしかめると、ソファに座った七海が楽しそうに笑った。
「莉央って、こういうとき運がないよね。今年もホテル?」
圭介は七海の隣で、面白がるように口を挟んだ。
「悪いけど、今夜はホテルで過ごしてくれ。俺は七海と月を見たいんだ」
私は唇を噛んだ。三歳のときに両親を事故で亡くし、親戚の家を転々として育ったことも、圭介は知っている。結婚してから私が望んでいたのは、ただ自分の帰る場所を持つことだった。節目の日
団子の中に硬貨を一枚隠し、それを食べた人は一人でホテルに泊まる。そんなくだらない遊びだ。
結婚して四年。毎年、その役を押しつけられるのは私だった。
今年も、硬貨が歯に当たった。鈍い痛みに顔をしかめると、ソファに座った七海が楽しそうに笑った。
「莉央って、こういうとき運がないよね。今年もホテル?」
圭介は七海の隣で、面白がるように口を挟んだ。
「悪いけど、今夜はホテルで過ごしてくれ。俺は七海と月を見たいんだ」
私は唇を噛んだ。三歳のときに両親を事故で亡くし、親戚の家を転々として育ったことも、圭介は知っている。結婚してから私が望んでいたのは、ただ自分の帰る場所を持つことだった。節目の日
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