概要
伯爵令嬢オルセナの頬には、婚約者を火事から連れ出した時の傷がある。
もう痛まない。ただ、彼と並ぶ婚礼の肖像には、描かれていなかった。
絵を直してほしいと頼むと、婚約者は喜ばれる顔にしただけだと笑う。披露の集まりでは、実物も薄絹で隠しておけばいいという。
傷が残っても結婚は変わらないと言ってくれた人だった。その約束まで、彼には描き直せるのだろうか。
肖像を運んできた子爵ネイヴェルは、オルセナに、どう飾りたいのかを尋ねた。誰かの望む花嫁になる前に、彼女には決めたいことがある。
彼の隣を離れた先にも、素顔で会いたい人はいる。
もう痛まない。ただ、彼と並ぶ婚礼の肖像には、描かれていなかった。
絵を直してほしいと頼むと、婚約者は喜ばれる顔にしただけだと笑う。披露の集まりでは、実物も薄絹で隠しておけばいいという。
傷が残っても結婚は変わらないと言ってくれた人だった。その約束まで、彼には描き直せるのだろうか。
肖像を運んできた子爵ネイヴェルは、オルセナに、どう飾りたいのかを尋ねた。誰かの望む花嫁になる前に、彼女には決めたいことがある。
彼の隣を離れた先にも、素顔で会いたい人はいる。
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