概要
犬は、ただ懐かしい少年に会いたかっただけなのだ。
みさい様主催の「悲しい物語を読む」に書かせていただきました。
戦争によって引き裂かれた少年と犬の絆を描く物語。
兵器として戦場に送り込まれた犬が、砲火の中で嗅いだのは、かつて共に暮らした少年の懐かしい匂いだった。
ただ会いたい。その願いさえも、戦争は無残に踏みにじるのだった。
戦争によって引き裂かれた少年と犬の絆を描く物語。
兵器として戦場に送り込まれた犬が、砲火の中で嗅いだのは、かつて共に暮らした少年の懐かしい匂いだった。
ただ会いたい。その願いさえも、戦争は無残に踏みにじるのだった。
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- ★★★ Excellent!!!犬はただ、会いたかっただけなのだ。
第二次大戦中のソ連。小さな村の少年と、彼を慕う一匹の犬が、戦争に引き離されていく物語です。
実在した「対戦車犬」という史実を扱いながら、語り口はあくまで淡々としていて、だからこそ一つひとつの場面が重く残ります。犬の愛情や賢さが、そのまま戦争に利用されていく残酷さ。誰も悪意を持っていないのに、取り返しのつかない方へ進んでいく怖さ。
前半で丁寧に描かれる、少年と犬の何気ない日々。その一つひとつが、後半で静かに意味を変えていきます。
先の展開に気づいてしまっても、読む手を止められない。この「わかっているのに止められない」感覚こそが、戦争というものの手触りなのだと思わされました。
登場人物に名前が…続きを読む