概要
助かりたいなら、十分後の自分を疑え。
廃止された時間通信研究所で、設備点検員の相良尚匡は、五人の他人と目を覚ます。
左右の扉に、一台ずつ電話があった。
「開けた場合の十分後のあなたに、三十秒だけ接続する」
発信できるのは、一つの扉につき一度だけ。
右から聞こえたのは、自分の悲鳴。左の自分は、相良という名前を知らないと言った。
小さな予告が的中し、六人は未来の助言を頼りに進み始める。だが、自分が助かったという声も、ほかの仲間の無事までは保証してくれない。
声は、本物だ。その本物の自分が、誰かを見捨てろと要求する。
冷却限界まで、あと四時間。三十秒の通話。そして、取り戻せない現在。尚匡は声の条件を確かめ、目の前の仲間と脱出の道を探す。
分岐する十分先との情報戦を描くSF脱出サスペンス。全30話・完結。
左右の扉に、一台ずつ電話があった。
「開けた場合の十分後のあなたに、三十秒だけ接続する」
発信できるのは、一つの扉につき一度だけ。
右から聞こえたのは、自分の悲鳴。左の自分は、相良という名前を知らないと言った。
小さな予告が的中し、六人は未来の助言を頼りに進み始める。だが、自分が助かったという声も、ほかの仲間の無事までは保証してくれない。
声は、本物だ。その本物の自分が、誰かを見捨てろと要求する。
冷却限界まで、あと四時間。三十秒の通話。そして、取り戻せない現在。尚匡は声の条件を確かめ、目の前の仲間と脱出の道を探す。
分岐する十分先との情報戦を描くSF脱出サスペンス。全30話・完結。
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