概要
死んだ妹の声で「ママ」と呼んだら、母が私を抱きしめた。
七歳の妹・菜々が死んでから、母は食事も取らず、妹の動画を繰り返し見ていた。
十六歳の真帆が菜々の声を真似て「ママ」と呼ぶと、母は久しぶりに笑った。
もう一度、母に笑ってほしい。
その一心で、真帆は妹の声を録り続ける。
「おはよう」
「ママ」
「もう泣かないで」
録音する言葉は少しずつ増え、やがて母は、菜々が生きていたころには一度も口にしなかった言葉まで求めるようになる。
そのころ真帆のスマートフォンには、まだ聞いていない妹の最後の音声メッセージが残っていた。
十六歳の真帆が菜々の声を真似て「ママ」と呼ぶと、母は久しぶりに笑った。
もう一度、母に笑ってほしい。
その一心で、真帆は妹の声を録り続ける。
「おはよう」
「ママ」
「もう泣かないで」
録音する言葉は少しずつ増え、やがて母は、菜々が生きていたころには一度も口にしなかった言葉まで求めるようになる。
そのころ真帆のスマートフォンには、まだ聞いていない妹の最後の音声メッセージが残っていた。
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