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概要
持たざる俺が止める。相場バカの部長の暴走を。
私立蛎殻町高校の投資研究部は、部員わずか四人。このままでは文化祭を最後に廃部が決まる。部長の夕凪茜は相場のことしか頭にない暴走少女。ほかに、企業分析が得意な白鳥澄、チャート信者の一目均、そして株を一株も持たない「無一株」の檜山直がいる。
存続の条件は、文化祭で来場者三百名を集め、五人目の部員を迎えること。茜が打ち出した起死回生の企画は、架空の百万円で信用取引を競う「全校投資シミュレーション大会」だった。証拠金、レバレッジ、空売り、金利、そして追証。教える側も教わる側も、笑って、うろたえて、用語を体で覚えていく。
だが、檜山は気づく。茜のスマホには、授業中も市場の時間割どおりに赤と緑の数字が並んでいる。彼女は姉の名義を借り、部費まで注ぎ込み、本物の信用取引に手を出していた。しかも金曜の引け
存続の条件は、文化祭で来場者三百名を集め、五人目の部員を迎えること。茜が打ち出した起死回生の企画は、架空の百万円で信用取引を競う「全校投資シミュレーション大会」だった。証拠金、レバレッジ、空売り、金利、そして追証。教える側も教わる側も、笑って、うろたえて、用語を体で覚えていく。
だが、檜山は気づく。茜のスマホには、授業中も市場の時間割どおりに赤と緑の数字が並んでいる。彼女は姉の名義を借り、部費まで注ぎ込み、本物の信用取引に手を出していた。しかも金曜の引け
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