概要
条件を出したのは彼女だ。満たしたのは俺だ。残りは期末まで。
四月の終わり、俺は入学以来ずっと学年一位の桐谷澪に告白して、振られた。
理由は一つ。「私より頭のいい人じゃないと、無理」。
入学以来ずっと二位の俺に、それは「一生無理」と同じ意味だった。だから俺は、分かりましたと答えて、一か月、全部を勉強に使った。
六月一日。職員室前の廊下に貼り出された中間テストの上位三十名。一位、瀬川悠人。二位、桐谷澪。二点差。
条件は満たした。でも俺は、もう一度告白はしない。振られた理由が消えただけで、言うかどうかは別の話だからだ。
翌朝から、首席の座を失った彼女は、毎朝俺の席の前に立つようになった。一回じゃ分からない、期末でもう一度、と。
条件を出したのは彼女で、縛られたのも彼女だった。期末テストまで、あと三十日。
理由は一つ。「私より頭のいい人じゃないと、無理」。
入学以来ずっと二位の俺に、それは「一生無理」と同じ意味だった。だから俺は、分かりましたと答えて、一か月、全部を勉強に使った。
六月一日。職員室前の廊下に貼り出された中間テストの上位三十名。一位、瀬川悠人。二位、桐谷澪。二点差。
条件は満たした。でも俺は、もう一度告白はしない。振られた理由が消えただけで、言うかどうかは別の話だからだ。
翌朝から、首席の座を失った彼女は、毎朝俺の席の前に立つようになった。一回じゃ分からない、期末でもう一度、と。
条件を出したのは彼女で、縛られたのも彼女だった。期末テストまで、あと三十日。
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