概要
ひょんなことから始まり、ひょんなことで終わる
二〇二六年。この国では、昭和の「当たり前」がまだ続いている。
司会者は煙草をくわえてテレビに出て、先生は生徒を押さえつけて「指導」と呼ぶ。
浅凪高校の教室は、七月から冷房が壊れたまま。三十四度の教室で生徒が倒れても、「予算がない」。
そのくせ、市議の家へ続く誰も通らない道だけが、真新しく舗装されていく。
「もう許せない。デモしよう、デモ」
高校二年の宇佐美晶子は、仲間と校門を机でふさいだ。
止めに来た同級生が、警官に首を絞められるまでは。
晶子は、それを撮っていた。そして、自分の名前で上げた。拡散希望。
その動画は、誰を救って、誰を潰すのか。
(全5話の短編です)
司会者は煙草をくわえてテレビに出て、先生は生徒を押さえつけて「指導」と呼ぶ。
浅凪高校の教室は、七月から冷房が壊れたまま。三十四度の教室で生徒が倒れても、「予算がない」。
そのくせ、市議の家へ続く誰も通らない道だけが、真新しく舗装されていく。
「もう許せない。デモしよう、デモ」
高校二年の宇佐美晶子は、仲間と校門を机でふさいだ。
止めに来た同級生が、警官に首を絞められるまでは。
晶子は、それを撮っていた。そして、自分の名前で上げた。拡散希望。
その動画は、誰を救って、誰を潰すのか。
(全5話の短編です)
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