概要
離れ離れになった母と子。届かなかった思いが、最後に一つの箱の中で繋がる
玄関の郵便受けに届いた一通の封筒。
差出人は、堺市役所生活保護課——。
二歳の頃に両親が離婚して以来、一度も会っていなかった母が孤独死したという。
市役所からの提示額は、四十二万円の未納金。
俺は複雑な過去と現実的な懐事情から相続放棄を決意し、香川から大阪へと向かう。
「俺が父親を選んだから、母さんを傷つけた」
幼い日の気まぐれな選択と、それによって生じた兄との確執。長年抱えてきた罪悪感を胸に訪れた母のボロボロのアパートで、俺は処分寸前の「ひとつの段ボール箱」と出会う。
箱の中に遺されていたものとは。
止まっていた親子の時間が動き出す、切なくも温かい家族の物語。
差出人は、堺市役所生活保護課——。
二歳の頃に両親が離婚して以来、一度も会っていなかった母が孤独死したという。
市役所からの提示額は、四十二万円の未納金。
俺は複雑な過去と現実的な懐事情から相続放棄を決意し、香川から大阪へと向かう。
「俺が父親を選んだから、母さんを傷つけた」
幼い日の気まぐれな選択と、それによって生じた兄との確執。長年抱えてきた罪悪感を胸に訪れた母のボロボロのアパートで、俺は処分寸前の「ひとつの段ボール箱」と出会う。
箱の中に遺されていたものとは。
止まっていた親子の時間が動き出す、切なくも温かい家族の物語。