概要
二度、根をたどる。百年先の誰かへ、届くかどうかも知らないまま。
登場人物
二〇二六年
久遠 琉宇斗(くおん・るうと)
17歳/高校生/一人称「僕」
感情が先に立つ少年。気持ちが動くと言葉が速くなり、相手の返事より先に次を言ってしまう。数学が好きなのは、確かめれば一つの値に戻れる安心があるから。祖母との散歩を断ったことを、誰にも責められないまま自分で責め続けている。左目の下にほくろ。
久遠 澄江(くおん・すみえ)
琉宇斗の祖母/享年77
藤色のカーディガン、靴箱の上の文庫本と古い手帳。散歩の途中で必ずベンチに座り、「ほら、鳥」と言う人。晩年、孫との会話から「平方魂」という言葉を作った。優しい祖母であり、若い日の後悔を抱えた一人の人間でもある。
三科 叶真(みしな・とうま)
12歳/小学生
川岸から使う観察用の枠を、作っては組み替えている少年。完成
AIは相棒、ハンドルは自分。この世界を面白がってくれたら、それが一番の応援です。
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