概要
冗談でした、は通りません。心裡留保です
「好きです。付き合ってください」
罰ゲームで、俺はクラスの「歩く六法」――法学部志望の美少女・不破玖美に、嘘の告白をした。
返事は、即答だった。「はい」
あわてて「今のは罰ゲームで」と頭を下げた俺に、彼女は六法を開いて言った。
「冗談でした、は通りません。心裡留保です。私が冗談だと気づけなかった以上、その告白は有効です」
民法第93条。冗談の告白も、言った以上は有効らしい。
逃げ道を探す俺と、条文で全部ふさいでくる彼女。
「未成年の契約には親の同意が要るだろ!」と言えば、翌朝、催告書を持ってうちに挨拶に来る。
一緒に帰る権利。負担付きのお弁当。遅刻の賠償は、下の名前で。
条文をひとつ持ち出すたびに、ラブコメのイベントがひとつ起きる。
嘘をつけない男と、法律でしか甘えられない女の子の、法
罰ゲームで、俺はクラスの「歩く六法」――法学部志望の美少女・不破玖美に、嘘の告白をした。
返事は、即答だった。「はい」
あわてて「今のは罰ゲームで」と頭を下げた俺に、彼女は六法を開いて言った。
「冗談でした、は通りません。心裡留保です。私が冗談だと気づけなかった以上、その告白は有効です」
民法第93条。冗談の告白も、言った以上は有効らしい。
逃げ道を探す俺と、条文で全部ふさいでくる彼女。
「未成年の契約には親の同意が要るだろ!」と言えば、翌朝、催告書を持ってうちに挨拶に来る。
一緒に帰る権利。負担付きのお弁当。遅刻の賠償は、下の名前で。
条文をひとつ持ち出すたびに、ラブコメのイベントがひとつ起きる。
嘘をつけない男と、法律でしか甘えられない女の子の、法