概要
時を止めて、無傷で勝ち続けた。それがいちばん残酷な負け方だった。
白鳳中央研究所。その地下で、番号で呼ばれて育ったふたりがいた。
時間を止める少年、検体三一〇――天野蓮。
傷を癒やす少女、検体二〇七――葵。
「ねぇ。外の世界って、どんなところなのかな」
「……行けばわかる」
一度も見たことのない海の話を、ガラス越しに何度も交わしたふたりは、ある夜、施設を脱走する。
目指すのは、白鳳の手が届かないという南の果て、海の見える無法地帯「海の街」。
追ってくるのは、白鳳が放つ異能の刺客たち。
静止する世界で全てを断つ刀と、「ちちんぷいぷい」で傷を消す少女のおまじない。
ふたりは勝ち続ける。傷ひとつ残さず。
――その勝利が、何と引き換えなのかも知らずに。
時を止める少年と、彼の「救急箱」になった少女の、海を目指す逃避行。
時間を止める少年、検体三一〇――天野蓮。
傷を癒やす少女、検体二〇七――葵。
「ねぇ。外の世界って、どんなところなのかな」
「……行けばわかる」
一度も見たことのない海の話を、ガラス越しに何度も交わしたふたりは、ある夜、施設を脱走する。
目指すのは、白鳳の手が届かないという南の果て、海の見える無法地帯「海の街」。
追ってくるのは、白鳳が放つ異能の刺客たち。
静止する世界で全てを断つ刀と、「ちちんぷいぷい」で傷を消す少女のおまじない。
ふたりは勝ち続ける。傷ひとつ残さず。
――その勝利が、何と引き換えなのかも知らずに。
時を止める少年と、彼の「救急箱」になった少女の、海を目指す逃避行。
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