概要
お見合いは全部、首の痕で潰された。付けたのは、三十歳の先輩だった。
母に入れられた結婚相談所で、初めてのお見合いが決まった金曜の夜。
インターホンを押したのは、入社のときに研修係だった隣の部署の先輩、水上千秋(三十)だった。
「明日、お見合いでしょう。……首、貸して」
付き合ってほしいわけじゃない、と彼女は言った。知らない女に、俺の首を見せたくないだけだ、と。
翌日のお見合いは三十分で終わった。相手は、俺の襟から出ている痕を見ていた。
それから、お見合いの前夜になると彼女は必ず来る。首に、手首に、見えるところに。
俺、瀬名拓真(二十七)は、まだ一度も「隠して」と言われていない。
三か月で十一回。俺の首が、全部を潰していく。
※性行為の直接描写はありません。行為中の会話と事後の情景で描きます。
インターホンを押したのは、入社のときに研修係だった隣の部署の先輩、水上千秋(三十)だった。
「明日、お見合いでしょう。……首、貸して」
付き合ってほしいわけじゃない、と彼女は言った。知らない女に、俺の首を見せたくないだけだ、と。
翌日のお見合いは三十分で終わった。相手は、俺の襟から出ている痕を見ていた。
それから、お見合いの前夜になると彼女は必ず来る。首に、手首に、見えるところに。
俺、瀬名拓真(二十七)は、まだ一度も「隠して」と言われていない。
三か月で十一回。俺の首が、全部を潰していく。
※性行為の直接描写はありません。行為中の会話と事後の情景で描きます。
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