概要
そこにいるのは、神か。それとも。
森で目を覚ました少女は、《神》に選ばれた。
願えば与えられる。祈れば救われる。
それでも少女は、少しずつ《神》を疑い始める。
願えば与えられる。祈れば救われる。
それでも少女は、少しずつ《神》を疑い始める。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!その疑いは、本当に自分のものなのか
食事も、欲しいものも与えられる。けれど、外の情報は届かない。少女が《神》の庇護だと信じる部屋は、読んでいるこちらには初めから息苦しく感じられます。
声の微かな違い、壁を叩く音、いつの間にか現れるノート。少女が一つずつ記録し、考える姿に、私も彼女なら真実を見つけられるのではないかと期待しました。ところが、読み進めるほど、何を手掛かりにしてよいのか分からなくなっていきます。
救ってほしいという願いと、自分で確かめたいという意志。その行方を見届けたあと、もう一度タイトルを読み返したくなる短編です。静かな不気味さと、割り切れない寂しさが残りました。