概要
誰よりも愛している。だからこそ、誰よりも君を知らなかった。
双子の兄弟、苑屋翠雅と玲雅。
社交的で少しひねくれた兄・翠雅は、体調を崩しやすく、どこか危うげな弟・玲雅を誰よりも大切にしている。
弟を守るのは兄の役目。
玲雅のことなら、自分が一番よくわかっている。
翠雅は、そう信じて疑わなかった。
けれど、ある日を境に、日常の中に小さな食い違いが生まれ始める。
休んでいたはずの弟を学校で見たという同級生。
自分の知らないところで玲雅と親しくなっていた少女。
そして、何気ない言葉の裏に隠された、兄の知らない弟の本音。
ひとつひとつは、気にするほどのことではない。
そう思いながらも、翠雅は弟の周囲に目を向けずにはいられなくなる。
玲雅を傷つけるものから守りたい。
ただ、それだけだったはずなのに。
誰かを大切に思うことと、その人のすべてを自
おすすめレビュー
書かれたレビューはまだありません
この小説の魅力を、あなたの言葉で伝えてみませんか?