概要
山が見えない日にも、泊まってよかったと思える宿を。
五十二歳で会社を辞めた高瀬直人には、ずっと一度だけやってみたかったことがある。
小さな宿を、自分たちの手で開くこと。
インドネシア人の妻ラティと向かったのは、バリ島の高原・キンタマーニ。
山と湖、霧、コーヒー。赤道直下なのに夜は寒い。そして日本人の直人には、どうしても最初に笑ってしまう名前だった。
けれど、宿をつくるのは景色を選ぶことでは終わらない。
湯は足りるか。普通車で迷わず着けるか。濡れた服はどこへ置くか。夕食はどう運ぶか。Wi-Fiは切れないか。山が見えない夜に、客はどこで過ごすのか。
建築、手続き、交通、食、写真。
それぞれ別の仕事を持つ人たちと一つずつ試し、失敗し、削りながら、直人とラティは「自分の宿」ではなく、「二人が暮らし、客を迎える家」をつくっていく。
晴れた山が見
小さな宿を、自分たちの手で開くこと。
インドネシア人の妻ラティと向かったのは、バリ島の高原・キンタマーニ。
山と湖、霧、コーヒー。赤道直下なのに夜は寒い。そして日本人の直人には、どうしても最初に笑ってしまう名前だった。
けれど、宿をつくるのは景色を選ぶことでは終わらない。
湯は足りるか。普通車で迷わず着けるか。濡れた服はどこへ置くか。夕食はどう運ぶか。Wi-Fiは切れないか。山が見えない夜に、客はどこで過ごすのか。
建築、手続き、交通、食、写真。
それぞれ別の仕事を持つ人たちと一つずつ試し、失敗し、削りながら、直人とラティは「自分の宿」ではなく、「二人が暮らし、客を迎える家」をつくっていく。
晴れた山が見
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