概要
知らないものは数えられない。それでも、選ばなければならない。
灰色の雑用係リドには、誰にも言えない力がある。
古びた算盤で、手元にある情報から、起こり得ることを数える。
未来が見えるわけではない。
知らないことは、数えられない。
それでも、ごくわずかに残った可能性なら、選べることがある。
ある戦場で、リドはその力を使った。
泥の中を駆ける相棒を、生き残らせるために。
少年は敵将を討ち、生還した。
兵たちは歓声を上げた。
その陰で、リドの右手の小指は銀へ変わり、
算盤の珠が一つ、動かなくなった。
相棒は、そのことを知らない。
けれど、リドが相棒へ正解を与え続けるわけではない。
失敗する。
分からないと認める。
人に聞く。
任せる。
そして最後は、自分で決める。
相棒は少しずつ、自分の足で前へ進めるようになっていく。
知らないものは数
古びた算盤で、手元にある情報から、起こり得ることを数える。
未来が見えるわけではない。
知らないことは、数えられない。
それでも、ごくわずかに残った可能性なら、選べることがある。
ある戦場で、リドはその力を使った。
泥の中を駆ける相棒を、生き残らせるために。
少年は敵将を討ち、生還した。
兵たちは歓声を上げた。
その陰で、リドの右手の小指は銀へ変わり、
算盤の珠が一つ、動かなくなった。
相棒は、そのことを知らない。
けれど、リドが相棒へ正解を与え続けるわけではない。
失敗する。
分からないと認める。
人に聞く。
任せる。
そして最後は、自分で決める。
相棒は少しずつ、自分の足で前へ進めるようになっていく。
知らないものは数
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