概要
壊れた道具を直すたび、帰りたい場所が増えていく。
あらすじ
十七歳の授能式で、リオが手にしたのは外れ技能「継ぎ目」。炎も出せず、剣も強くならない。貴族の家を追い出された彼は、前世で水道設備を直していた記憶と手工具だけを頼りに、寂れた辺境の町へ向かう。
そこで出会ったのは、警備任務の事故で職を失い、腹を空かせた元女騎士エルナと、閉店寸前の食堂だった。
壊れたポンプ、穴の空いた鍋、回転の鈍った水車。足りない材料をそろえ、職人に教わり、人と力を合わせれば、外れと呼ばれた技能にも使い道がある。工房を併設した「つぎはぎ亭」には、温かい食事と修理を求める客が少しずつ集まってくる。
けれど町の地下に眠っていた古い水路は、十五年前の水害でエルナの母が反逆者とされた記録につながっていた。ようやく見つけた暮らしを守るため、リオたちは、水を握る役人と隠され
十七歳の授能式で、リオが手にしたのは外れ技能「継ぎ目」。炎も出せず、剣も強くならない。貴族の家を追い出された彼は、前世で水道設備を直していた記憶と手工具だけを頼りに、寂れた辺境の町へ向かう。
そこで出会ったのは、警備任務の事故で職を失い、腹を空かせた元女騎士エルナと、閉店寸前の食堂だった。
壊れたポンプ、穴の空いた鍋、回転の鈍った水車。足りない材料をそろえ、職人に教わり、人と力を合わせれば、外れと呼ばれた技能にも使い道がある。工房を併設した「つぎはぎ亭」には、温かい食事と修理を求める客が少しずつ集まってくる。
けれど町の地下に眠っていた古い水路は、十五年前の水害でエルナの母が反逆者とされた記録につながっていた。ようやく見つけた暮らしを守るため、リオたちは、水を握る役人と隠され
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