概要
嘘はつけない。なのに、俺の評価だけが盛られていく。
「俺は戦う勇気がない。後ろで荷物番をする」
格好よく指揮官を名乗るつもりが、口から出たのは情けない本音だった。
ここは、本人が嘘だと分かっている言葉を口にできない白環迷宮。
そして俺は、ゲームでは仲間を巻き添えにして死ぬ悪役御曹司・九条玲司に、前世の記憶が戻った男だ。
死にたくない。だから荷物を点検する。
帰れなくなるのが怖い。だから逃げ道を三本用意する。
自分一人では勝てない。だから、強い仲間に頼る。
すると、なぜか周囲の解釈がおかしくなった。
後方へ下がれば「危険を見抜いていた」。
撤退路を開ければ「敵の動きまで読んだ作戦」。
怖かっただけだと訂正しても、天才指揮官の評判が広がっていく。
おまけに、俺を嫌っていた婚約者の雪乃まで、最近やけに近い。
生配信で「雪乃がいないと、安心し
格好よく指揮官を名乗るつもりが、口から出たのは情けない本音だった。
ここは、本人が嘘だと分かっている言葉を口にできない白環迷宮。
そして俺は、ゲームでは仲間を巻き添えにして死ぬ悪役御曹司・九条玲司に、前世の記憶が戻った男だ。
死にたくない。だから荷物を点検する。
帰れなくなるのが怖い。だから逃げ道を三本用意する。
自分一人では勝てない。だから、強い仲間に頼る。
すると、なぜか周囲の解釈がおかしくなった。
後方へ下がれば「危険を見抜いていた」。
撤退路を開ければ「敵の動きまで読んだ作戦」。
怖かっただけだと訂正しても、天才指揮官の評判が広がっていく。
おまけに、俺を嫌っていた婚約者の雪乃まで、最近やけに近い。
生配信で「雪乃がいないと、安心し
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