「私はどこへも行かない。疲れたあなたがいつでも翼を休める止まり木で居たい」。この一言を言えないまま、かおるは原田くんの隣に立っています。二人で見上げたホテルで、最後に交わすのが「ご結婚おめでとうございます」という言葉なのが、あまりにも切ないです。強がって「独りで飛べる」と言ったかおると、「踏み台にならせてよ」と笑う原田くん。どちらも本当の気持ちを言わないからこそ、最後の一言の重さが残ります。読み終えてから、「翼」ではなく「止まり木」という言葉を使った告白に胸が締め付けられました。
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