概要
付き添った子は、ひとりも死なせていない。
未成年の探索者は、法律で「保護者同伴」でなければダンジョンに入れない。だが親が付き添えない子は多い。そこで生まれたのが、時給で雇える「保護者代行」の仕事だ。四十二歳、戦闘免許を失効して二十年、戦えないただのおっさんである宇佐美迅は、この仕事で食いつないでいる。やることは後ろで立って見ているだけ――のはずが、つい口が出る。「そこ踏むな」「右のやつから」「今日は帰れ」。彼の受け持ちになった子は、なぜか誰も死なない。それどころか、登録者三人の底辺配信者だった少女は初めてボスを倒し、生意気な御曹司はいつの間にか同世代最速で昇級し、庁のランキングには「保護者代行同伴」の名前が並び始める。切り抜き動画に映り込んだ「後ろのおっさん」は誰なのか。ダンジョン庁の調査官が同伴記録をひっくり返したとき、二十年前に
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