概要
「助けて」と書け。帰るところまでが、俺の仕事だ。
「助けて」と書けば、その男はどこへでも一瞬でやってくる。ただし——連れて帰るのは自力だ。
ダンジョン攻略の配信が人気を集める時代に、朝倉迅の配信を見ているのは、たった三人。
二十八歳の救助屋が流しているのは、道具の手入れと、地味な装備の話ばかりだった。
だが、そのコメント欄には一つだけ、特別な使い道がある。
本当に帰れなくなった人が「助けて」と書けば、迅はその人のもとへ、一瞬で駆けつけることができる。
ある日、常連の青年から救助要請が届いた。
彼が撮影を手伝っていたS級パーティーは、地図にない深層区域へ閉じ込められていた。帰還用の道具も動かず、救助隊も入れない。大勢が見守る配信の中で、四人は巨大な魔物に追い詰められている。
そこへ現れたのは、見覚えのない救助服の男だった。
「礼は
ダンジョン攻略の配信が人気を集める時代に、朝倉迅の配信を見ているのは、たった三人。
二十八歳の救助屋が流しているのは、道具の手入れと、地味な装備の話ばかりだった。
だが、そのコメント欄には一つだけ、特別な使い道がある。
本当に帰れなくなった人が「助けて」と書けば、迅はその人のもとへ、一瞬で駆けつけることができる。
ある日、常連の青年から救助要請が届いた。
彼が撮影を手伝っていたS級パーティーは、地図にない深層区域へ閉じ込められていた。帰還用の道具も動かず、救助隊も入れない。大勢が見守る配信の中で、四人は巨大な魔物に追い詰められている。
そこへ現れたのは、見覚えのない救助服の男だった。
「礼は
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