息子が父親に似る。似てくる。だんだんと。成長を実感します。とても微笑ましい、喜ばしいことです。普通なら。本作の父親と息子も。似てきたのでしょう、きっと。山でほんの少し、奇妙な体験をしただけで。親子の日常風景が、ジリジリちがって見えてくる。ボディブローのように効いてくる、ジワジワと来る違和感・恐怖。「べつに」「なんでもない」。作中にある言葉が頭に残ります。削ぎ落とされた文章を音読しながら、余韻に震えたい怪談ホラー。ぜひお読みいただきたい作品です。
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