概要
世界を嫌っていた僕は、最後に、くだらないことで笑った。
夏休み、僕と柊斗は、SNSで見つけた田舎の海へ向かった。
電車の中で耳にした、これから生まれる子どもと、失われた命の話。町で見かけた、森と神社を守ろうとする老人たち。加工された写真とは少し違う海。浜辺で死んだ魚を見つけ、海へ帰す柊斗。
世間を冷たいものだと考え、何事も一歩引いて眺めていた僕に、柊斗は言う。
「俺、引っ越すねん。軽井沢に」
雨が降り始めた。
終わりへ向かう時間の中で、僕は初めて、このままでいてほしいと思った。
電車の中で耳にした、これから生まれる子どもと、失われた命の話。町で見かけた、森と神社を守ろうとする老人たち。加工された写真とは少し違う海。浜辺で死んだ魚を見つけ、海へ帰す柊斗。
世間を冷たいものだと考え、何事も一歩引いて眺めていた僕に、柊斗は言う。
「俺、引っ越すねん。軽井沢に」
雨が降り始めた。
終わりへ向かう時間の中で、僕は初めて、このままでいてほしいと思った。
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