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概要
「9.11ってあれ、AIですよね?」
2001年9月11日。
10歳だった私は、日本の自宅でテレビに映し出されたニューヨークの惨劇を見ていた。
あれから25年。
会社の食堂で、同時多発テロ事件のニュースを眺めていた私は、新入社員の高橋くんが放った何気ない一言に凍りつく。
「でも、9.11ってあれ、AIですよね?」
その言葉に衝撃を受けた私は、ふと立ち止まる。
――私は、本当に9.11を「覚えている」のだろうか?
あの夜、私がいたのはニューヨークではない。
安全な日本のリビングだった。
私が見たのは、テレビの画面だった。
記憶とは何なのか。
忘れないとは、どういうことなのか。
そして私たちは、知らない誰かが残したものの上で、今日も何気なく生きている。
25年という時間を越えて、あの日の記憶を見つめ直す物語。
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