概要
来年三月に閉まる中古屋で、泣いたゲームに一一〇円をつけている
深夜の中古屋で、ひとりで買取カウンターに立っている。三十一歳。
買い取りの基準票の三十七ページには「PCソフト(保証なし)一律110円」という一行がある。十三歳のぼくが泣いたゲームは、ほとんどがこの一行に入る。
日の入らないアパートの二階には、段ボール箱が四十二箱、壁の高さまで積んである。ある日の夕方に起きると、店長から三行のメッセージが届いていた。「来年の三月末で閉店になります。」
閉店までの夜、値札を貼りながら、昔いた部屋のことを一本ずつ書く。
値段と、棚と、北陸の西向きの部屋の話。一話千四百字前後・どこから読んでも一話で終わります。
※白昼夢介は架空の書き手です。
買い取りの基準票の三十七ページには「PCソフト(保証なし)一律110円」という一行がある。十三歳のぼくが泣いたゲームは、ほとんどがこの一行に入る。
日の入らないアパートの二階には、段ボール箱が四十二箱、壁の高さまで積んである。ある日の夕方に起きると、店長から三行のメッセージが届いていた。「来年の三月末で閉店になります。」
閉店までの夜、値札を貼りながら、昔いた部屋のことを一本ずつ書く。
値段と、棚と、北陸の西向きの部屋の話。一話千四百字前後・どこから読んでも一話で終わります。
※白昼夢介は架空の書き手です。
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