概要
返す場所はありません。次に困っている人へ渡してください。
突然の雨。
柊木真帆が駅で見つけた一本の紺色の傘には、小さな札が付いていた。
《ご自由にお使いください》
《返却不要》
《次の雨の日、困っている人へ渡してください》
真帆も誰かへ渡した。
それから十二年。
ある雨の日、高校生になった息子が一本の古い傘を持って帰ってくる。
柊木真帆が駅で見つけた一本の紺色の傘には、小さな札が付いていた。
《ご自由にお使いください》
《返却不要》
《次の雨の日、困っている人へ渡してください》
真帆も誰かへ渡した。
それから十二年。
ある雨の日、高校生になった息子が一本の古い傘を持って帰ってくる。
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