概要
ここより先、善意なるものは一切機能しません。
剥き身の地方郊外では、非倫理が支配している。たったそれだけの事。
静かに剥き出しになっていく、ショッピングモール『ハル・モール』周辺の地方都市郊外。
国道沿いには立ち並ぶチェーン店。空き家。毎日──同じ風景。
この地域には夜しか残っておらず、夜にしか刺激を求められなかった女性・間宮紗栄子(まみや さえこ)
この地域には全てが残っておらず、何で生きているのか理解できない男性・阿形正成(あがた まさなり)
壊れたままの生活圏。
そこに殺意が混入しても、郊外は決して人間を守らない。
倫理が機能しない非倫理区域で、紗栄子は生活する。阿形は生きようとする。
片方は夜職を辞めて占いショップのアルバイトとして。片方は『サイコキラー』という陳腐化した呼称で蔑まれながら。
敬愛する黒沢清監督に捧ぐ
おすすめレビュー
書かれたレビューはまだありません
この小説の魅力を、あなたの言葉で伝えてみませんか?