概要
最後の一個は、いつも私のものになる。あの人が毎日、買ってくるから。
購買の人気パン「もきゅもっきゅん」は、毎日十数個しか入荷しない。売り切れ次第終了。しかも、おひとり様1個まで。
その最後の一個を、私は同じクラスの相馬に取られた。
「タダでもらうのは嫌。私、勉強教える。それと交換ならもらう」
咄嗟にそう言ったのは、私のほうだった。
こうして始まった取引は、その日から毎日続くことになる。昼休みに彼がパンを買い、放課後に私が数学を教える。ただそれだけの、二週間。
——でも私はずっと、大事なことをひとつ見落としていた。
朝日エールさんの自主企画
【お題企画】✒️イラストから、自由にお話書いてください! #1に参加しています。
https://kakuyomu.jp/user_events/2912051608063681842
その最後の一個を、私は同じクラスの相馬に取られた。
「タダでもらうのは嫌。私、勉強教える。それと交換ならもらう」
咄嗟にそう言ったのは、私のほうだった。
こうして始まった取引は、その日から毎日続くことになる。昼休みに彼がパンを買い、放課後に私が数学を教える。ただそれだけの、二週間。
——でも私はずっと、大事なことをひとつ見落としていた。
朝日エールさんの自主企画
【お題企画】✒️イラストから、自由にお話書いてください! #1に参加しています。
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