概要
月が沈めば、その夜を忘れる。残るのは、備考欄の違反だけ。
坂の下に、案内人がいる。
月が空にある間だけ姿を持ち、月が沈めばその夜のことを忘れてしまう。だから彼は、夜ごとログを残す。月齢、天候、来訪者、案内先、備考、署名——決められた欄を、決められたとおりに埋めていく。
規定四。備考欄には、案内に必要な事実のみを記すこと。
四十九夜目、提灯を持った子どもがひとり、坂を上ってきた。
その夜から、備考欄が少しずつ長くなっていく。
全編ログ形式の掌編です。
クロノヒョウさんの自主企画
第82回「2000文字以内でお題に挑戦!」企画に参加しています。
https://kakuyomu.jp/user_events/11054822662085087930
月が空にある間だけ姿を持ち、月が沈めばその夜のことを忘れてしまう。だから彼は、夜ごとログを残す。月齢、天候、来訪者、案内先、備考、署名——決められた欄を、決められたとおりに埋めていく。
規定四。備考欄には、案内に必要な事実のみを記すこと。
四十九夜目、提灯を持った子どもがひとり、坂を上ってきた。
その夜から、備考欄が少しずつ長くなっていく。
全編ログ形式の掌編です。
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