概要
聞き取れなかった一言が、同じ結末へ連れていく。
時空異常を調査する一人乗りの宇宙船に、発信元不明の緊急メッセージが届く。
雑音に埋もれた声と、添付された航法ログ。観測員は現在のデータと照らし合わせ、安全を示す「青い航路」を選んだ。
離脱は成功したはずだった。だが、小惑星に不可解な穴が開き、船内の時計がずれ始める。物が存在する時間そのものを奪う現象――フェイズ・ボイドは、すでに船内へ入り込んでいた。
船体と空気が失われていく中、非常用送信機に残されたのは、一度の送信と十二秒の録音時間。
観測員は、まだ見ぬ誰かへ最後の言葉を残す。
雑音に埋もれた声と、添付された航法ログ。観測員は現在のデータと照らし合わせ、安全を示す「青い航路」を選んだ。
離脱は成功したはずだった。だが、小惑星に不可解な穴が開き、船内の時計がずれ始める。物が存在する時間そのものを奪う現象――フェイズ・ボイドは、すでに船内へ入り込んでいた。
船体と空気が失われていく中、非常用送信機に残されたのは、一度の送信と十二秒の録音時間。
観測員は、まだ見ぬ誰かへ最後の言葉を残す。