概要
釣り仲間が「踊れる人魚を釣った」と自慢してきた。
既婚者ばかりの釣り仲間数人と居酒屋に集まった夜、話題はいつものように釣果の自慢になった。
森田は前日に釣り上げた八十センチを超えるコイの写真を、もう何度もグループLINEに載せていた。一方、黒田敦也はここ最近ずっとボウズ続きだった。格好の標的を見つけた連中が、代わる代わる黒田をからかっていた。
ビールを三杯ほど空け、顔を赤くした黒田は、とうとうグラスをテーブルに置いた。
「魚は相変わらず釣れないけどさ、女なら最近一人釣ったぞ。ホテルまで来るようなやつ」
一瞬だけ個室が静まり、その直後、笑い声が弾けた。
森田は腹を抱え、膝からスマートフォンを落としてもすぐには拾わなかった。
「今日の酒、そんな強くないだろ。三杯で何言い出してんだよ」
別の男も笑いながら黒田の肩を叩いた。
森田は前日に釣り上げた八十センチを超えるコイの写真を、もう何度もグループLINEに載せていた。一方、黒田敦也はここ最近ずっとボウズ続きだった。格好の標的を見つけた連中が、代わる代わる黒田をからかっていた。
ビールを三杯ほど空け、顔を赤くした黒田は、とうとうグラスをテーブルに置いた。
「魚は相変わらず釣れないけどさ、女なら最近一人釣ったぞ。ホテルまで来るようなやつ」
一瞬だけ個室が静まり、その直後、笑い声が弾けた。
森田は腹を抱え、膝からスマートフォンを落としてもすぐには拾わなかった。
「今日の酒、そんな強くないだろ。三杯で何言い出してんだよ」
別の男も笑いながら黒田の肩を叩いた。
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