概要
私の両親は物置部屋、秘書の両親は主賓席
私が蒼海市の桐生家に嫁ぐと決まってから、両親は早々に式用の服を揃えた。母は披露宴のマナーまで調べ、父を相手に何度も確認していた。
ところが空港に着き、迎えの車に乗ったところで、桐生家のスタッフから携帯電話を預けてほしいと言われた。重要な招待客が多いため、別邸での受付が済むまでは一時的に預かる決まりらしい。
招待客を泊める別邸に着き、玄関を入ったところで足が止まった。
両親のために用意されていたはずの席に、美晴の両親が座っていた。
二人は一か月も前から蒼海市に呼ばれていたらしく、桐生家の親族と楽しそうに写真を撮っていた。手には当然のようにスマホがある。
母がそっとスカートの裾をつまんだ。
「美緒。私たちは、どこに座ればいいの?」
広間の向こうへ目をやると、恭介が美晴の
ところが空港に着き、迎えの車に乗ったところで、桐生家のスタッフから携帯電話を預けてほしいと言われた。重要な招待客が多いため、別邸での受付が済むまでは一時的に預かる決まりらしい。
招待客を泊める別邸に着き、玄関を入ったところで足が止まった。
両親のために用意されていたはずの席に、美晴の両親が座っていた。
二人は一か月も前から蒼海市に呼ばれていたらしく、桐生家の親族と楽しそうに写真を撮っていた。手には当然のようにスマホがある。
母がそっとスカートの裾をつまんだ。
「美緒。私たちは、どこに座ればいいの?」
広間の向こうへ目をやると、恭介が美晴の
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