概要
コンビネーションゲームで彼女が全問不正解だった。
月凪大学商学部のゼミ同期会で、俺が結婚すると話した途端、テーブルが一気に騒がしくなった。
「じゃあ、榊原の結婚相手が誰なのか当てようよ。本人が問題出して」
幹事が余興用に用意していたホワイトボードが配られる。
何人かの視線が、自然と一ノ瀬紗季へ向いた。
大学時代から俺たちは何かと一緒にされ、卒業後には実際に付き合った。だから、みんながそう思うのも無理はない。
ただ、俺と紗季は十か月前に別れている。
そのことを、ここにいるほとんどの人間は知らなかった。
「俺が一番好きな食べ物は?」
最初の問題を出すと、ほとんどのボードに「栗のモンブラン」と書かれた。
紗季だけが違った。
――シーフードグラタン。
「え、榊原ってエビとかカニ駄目じゃなかった?」
「ゼミの飲
「じゃあ、榊原の結婚相手が誰なのか当てようよ。本人が問題出して」
幹事が余興用に用意していたホワイトボードが配られる。
何人かの視線が、自然と一ノ瀬紗季へ向いた。
大学時代から俺たちは何かと一緒にされ、卒業後には実際に付き合った。だから、みんながそう思うのも無理はない。
ただ、俺と紗季は十か月前に別れている。
そのことを、ここにいるほとんどの人間は知らなかった。
「俺が一番好きな食べ物は?」
最初の問題を出すと、ほとんどのボードに「栗のモンブラン」と書かれた。
紗季だけが違った。
――シーフードグラタン。
「え、榊原ってエビとかカニ駄目じゃなかった?」
「ゼミの飲
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