概要
もう一度結婚するために、もう一度、別れる。
三年前に離婚した元妻・真柴澄と、去年の秋によりを戻した。
毎週火曜、会社の近くの定食屋「こむぎ」で飯を食う。そんな恋人生活を八ヶ月続け、営業マンの東郷湊は二度目のプロポーズに踏み切った。
返事は「はい」。ただし、澄は指輪を受け取らなかった。
「再婚の前に、離婚をやり直そう」
一度目の離婚では、四年間の結婚生活について何一つ話し合わなかった。別れ方を間違えたままでは、結婚もまた間違える。そう言う澄と湊は、結婚一年目から順に、互いが言わなかったことを一つずつ話す「離婚反省会」を始める。
判事は無口な大将、書記は女将さん。婚約指輪は反省会が終わるまで、店のレジで預かってもらうことになった。
ところが四年分の過去をたどるうち、今度は澄が「言わない側」に回っていることに湊は気づく。二人が勤
毎週火曜、会社の近くの定食屋「こむぎ」で飯を食う。そんな恋人生活を八ヶ月続け、営業マンの東郷湊は二度目のプロポーズに踏み切った。
返事は「はい」。ただし、澄は指輪を受け取らなかった。
「再婚の前に、離婚をやり直そう」
一度目の離婚では、四年間の結婚生活について何一つ話し合わなかった。別れ方を間違えたままでは、結婚もまた間違える。そう言う澄と湊は、結婚一年目から順に、互いが言わなかったことを一つずつ話す「離婚反省会」を始める。
判事は無口な大将、書記は女将さん。婚約指輪は反省会が終わるまで、店のレジで預かってもらうことになった。
ところが四年分の過去をたどるうち、今度は澄が「言わない側」に回っていることに湊は気づく。二人が勤
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