概要
仕事中や、邪魔すんな!
「パートのおばさんが行ける階じゃない。補充は三階まででいい」
運営の主任さんはそう言うて、危険手当の申請書を突き返した。
うちは荻野恵子、四十九歳、大阪生まれ。ダンジョン内の自動販売機に飲み物を補充するパート。時給千二百五十円。
「せやけど主任さん、本部の端末に十階の売り切れ、出てますやん」
「探索者が我慢すればいい」
「我慢て。喉かわいた人を待たせるんは、うちの負けや。ほな、売り切れの機械は全部回りますんで」
魔物? 出てくるで、そら。ダンジョンやもん。
「仕事中や、邪魔すんな!」
一喝したら道を開けよる。何階の、どんな魔物でも。理由は知らん。うちは補充が忙しいんや。
十階で補充してたら、有名な配信者さんの画面に映ってしもた。
《誰?》《おばちゃん??》《魔物が道あけた
運営の主任さんはそう言うて、危険手当の申請書を突き返した。
うちは荻野恵子、四十九歳、大阪生まれ。ダンジョン内の自動販売機に飲み物を補充するパート。時給千二百五十円。
「せやけど主任さん、本部の端末に十階の売り切れ、出てますやん」
「探索者が我慢すればいい」
「我慢て。喉かわいた人を待たせるんは、うちの負けや。ほな、売り切れの機械は全部回りますんで」
魔物? 出てくるで、そら。ダンジョンやもん。
「仕事中や、邪魔すんな!」
一喝したら道を開けよる。何階の、どんな魔物でも。理由は知らん。うちは補充が忙しいんや。
十階で補充してたら、有名な配信者さんの画面に映ってしもた。
《誰?》《おばちゃん??》《魔物が道あけた
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