*このプロットは脚本家、首藤剛志さんのプロットに感銘を受け創作したポケットモンスターの二次創作です。本編とは一切関係ありません。
ポケモンマスターを目指すサトシとその一行はいつものように旅を続けていた。次の街の行き先はフォシルタウン。
何やら化石の発掘が多い街だそうだとタケシが言う。
レディの私は化石とか興味ないわ。ただの石じゃないとカスミ。
そこでタケシはフォシルタウンの一大情報に飛びつく。それはティラノサウルスの化石が発見されたというもの。
ティラノサウルスかー復元したらどんなポケモンなんだろ。ゲットしたいぜ!とサトシが。
ここでサトシは自分自身の発言に潜在的な違和感を抱く。それに疑問に思うカスミとタケシも潜在的な違和感を抱く。
フォシルタウンに到着。街では研究員達がティラノの研究に明け暮れていた。そこの協力者としてサトシ一行は彼らと同行することに。
サトシ一行はティラノの化石を認識する。実物の認識と研究員達との会話を経てサトシ自身が感じていた潜在的な疑問が明らかとなる。
ティラノサウルスはポケモンではないということ。この世界はポケモンと人間のみしか存在しないと認識しながら同時に太古の昔にはティラノサウルスがいたという認識が同時に混在していることに気づく。研究員達もその疑問含めティラノの研究に明け暮れると同時にその疑問は解決できないという諦観を同時に持っているということに気づき始める。
ティラノサウルスは、ポケモンだ。ポケモンだよ!
サトシが言ったその時。ティラノサウルスの化石に意識が宿り肉体を持ち暴走。研究員とサトシ一行及び偵察に来ていたロケット団は慌てふためく。ティラノサウルスは一直線に歩き出す。まるで目的地に行くかのように。サトシ一行はポケモンでティラノを止めようとするも全く効かず。研究員達の予測によるとティラノの一直線の行き先はマサラタウン。
止めなきゃ!俺の街が!
サトシと一行はマサラタウンに帰宅することを決意。またマサラタウンの直線の先にはロケット団のアジトもあることからロケット団も一時的にサトシ達と同行することに。ロケット団の乗り物を使用してティラノよりも先にマサラタウンに到着するサトシ達。オーキド博士、ママ、シゲル達との再会を経て世界のポケモントレーナーがマサラタウンに集結。そして野生のポケモン達も本能に駆られるようにマサラタウンに。マサラに到着したティラノはマサラタウンの街並みを破壊しまくる。なんとか世界を守ろうと抵抗するトレーナーとポケモン達。ただ太刀打ちできずみんな瀕死状態に。オーキド研究所も破壊される。
いつかこの時が来るとは思っていた。なぜだが分からんがとオーキド博士がいう。
私も、そんな気がしていましたとママが。
ティラノが次に向かう先はサトシの家。そこで待ち受けるのはサトシとピカチュウ。ピカチュウとティラノの一騎打ちが始まる。10まんボルトや電光石火で全力で立ち向かうピカチュウ。しかしティラノに全く効かず圧倒される。全力でピカチュウを受け止めるサトシ。
ティラノはポケモンだ。だから絶対俺がここでゲットしてみんなを守ってみせる。
ピカチュウももう一度立ち上がる。しかしボロボロで倒れるピカチュウ。それを受け止めて転げるサトシ。
見守るしかできない周りの人間達とポケモン達。
サトシ!と駆け寄ろうとするカスミを止めるタケシ。
「タケシ!サトシが!」とカスミ。
無言でカスミを見つめてから一言重く、「俺たちにはどうすることもできない」とタケシ。
しばらく無言を抱えて「そうよね、、、これは智がやらなくちゃいけないことなのよね」と目を輝かせてカスミがいう。
そこでサトシ最大の葛藤が生まれる。本当は潜在的に気づいていたこと。気づきたくなかったことを自分のためでなくピカチュウのために認める。
もうやめてくれ!
サトシは恐竜に歩み寄る。本気で対峙する。向き合う。
君はポケモンじゃないんだね。さぁ、元の居場所に帰ろう?
ピカチュウを抱えたサトシがそう優しく問いかけたその時。ティラノから意識は無くなり元の化石に戻る。
やがてサトシの家以外の崩壊したマサラタウンが自動的に元に戻っていく。自動的に綺麗に復元されていく。
そして周りにはトレーナー達、ポケモン、ロケット団、オーキド博士、ママ、シゲル、カスミとそのポケモン、タケシとそのポケモン、自分のポケモン、そして手元にはピカチュウ。
ティラノサウルスはポケモンじゃないんだよ。ポケモンじゃないんだ。悲しげなサトシとそれを優しく見つめるピカチュウとみんな。
ピカチュウとこのマサラタウンを出発してタケシやカスミ達とであってそれからいろんなことがあった。そんな夢のような旅が本当に楽しかったんだ。みんなありがとう。俺、帰るよ。
そう自分の家に帰ろうとするサトシ。
夢なんかじゃないわ!
カスミがいう。
ここにはサトシが大好きなピカチュウやポケモン達がいっぱいいる!これからもずっと一緒よ!とカスミ。
ああ、これからも旅は続く、そうだろ?とタケシ。
「カスミ、タケシ、、、」とサトシ。
二人やみんなを見つめるサトシ。そしてピカチュウを見つめる。
「ピカピ、ピカチュウ!」とピカチュウ。
ピカチュウ、、、ありがとう。ありがとう、みんな!とサトシ。家に入ることをやめ再び旅に出ることを決意する。
まだまだ知らんポケモンがこの先にはいるからのぉ、とオーキド。
いってらっしゃいサトシ、とママ。
サートシくん、とシゲル。
カスミとタケシが前でサトシを待つ。サトシはピカチュウに尋ねる。
ピカチュウ、これからも一緒にいてくれるか?
ピカチュウ!
サトシは走り出す。そして再び、新しい旅路につくのだった。サトシ達の旅は続く。つづくったらつづく。
追記:冒頭はサトシのゲット前のピカチュウの第一視点から始まる。ピカチュウは椅子に座ったオーキドの元に寄る。オーキドは線路の上を4人の少年達が歩く映像を見ながら、手持ちサイズの小型コンピュータを持っている。
ピカ!と鳴き声をあげてピカチュウに気づいたオーキドはピカチュウを撫でる。
最終局面で小動物の第一視点から始まる。外から聞こえる鳴き声も現実味を帯びており小動物は顔が不鮮明で正体の分からない椅子に座った謎の老人の元に駆け寄る。老人は何かのエンドクレジットの流れる映像を見ており、手元には昆虫?らしき標本を持っている。小動物が鳴き声を上げる。それは懐かしさを感じる電子的な音。それに気づいた老人は小動物を撫でてend。
このプロットは脚本家、首藤剛志さんのプロットを参考に制作させていただきました。僕たちはいつまでも夢で生きることはできないのかもしれない。この現実を受け入れる必要があるのかもしれない。その厳しくも優しさを感じさせる首藤さんのプロットが採用されていれば今のポケットモンスターの形はまた変わったものになっていたかもしれません。そしてこれからもポケットモンスターは僕たちに素晴らしい体験を与えてくれることでしょう。最後にポケットモンスターを始め、その長い歴史を支えてきたあらゆるプロフェッショナル達に最大の敬意と感謝を込めてこのプロットを締めさせていただきます。